公務員年収ランキングのトップ500とワースト500とみんなの心理

先日、公務員の年収に関する記事を見ました。

東洋経済オンラインの記事で

最新!「公務員年収ランキング」トップ500

最新!「公務員年収ランキング」ワースト500

「調査対象の自治体は1786で、全自治体の平均年収は590万円だった。」

出典:東洋経済オンライン

だそうです・・・なるほどね。

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公務員の年収の多い少ない

記事の概要としては、トップは武蔵野市で737万円だそうです。更に39自治体が700万円以上だそうです。ワーストは姫島村(大分県)で415万円だそうです。そしてワースト500位でも550万円の年収だそうです。

地域差もあるでしょうが、トップとワーストで年収差が300万円以上あります。職員の平均年齢は30代後半から40代前半位が多いようで、その世代の平均年収が590万円位になるとざっくり推測できます。

この年収額・・・どうなんでしょうか?

一般的には収入が多い少ないで語られますが、住んでいる地域やその地の物価など環境的な要因もありますので、一概に多い少ないは言えないと思いますが、こういう公務員の収入に関しては、いろいろ批判される事が多いようにも思います。

公務員年収ランキング

公務員の給与を減らすべきなのか

よく「公務員は給与を貰いすぎ!もっと減らすべきだ!」という事が議論されます。これは、公務員より収入が少ない人たちの僻みなのか、税金を無駄に使っていると考える人たちが多いのか、その心理は分かりませんが様々な意見が飛び交います。

私としては・・・正直、羨ましいな・・・と思う感じです。じゃあ、自分が公務員になるかと言われれば、「なりたくありません」。

まあ、そんなこんなで公務員の給与削減の意見は多いように思いますが、果たしてその対策は正解なのでしょうか?

マイナスではなく、プラスを目指したい

この公務員給与の記事を読んでいるときに見かけた意見で、「なるほどね。その通りかも」と思ったものがあります。それは、「公務員の給与を減らすより民間企業の給与を上げろ」という意見です。

今まで公務員の給与削減とか人員削減とか、しこたま聞いてきましたし、給与削減も見てきました。その結果、所得税や住民税が下がったとか、国民へのサービスが良くなったとか、住民票の手数料が安くなったとか言う話は聞いた事がありません。・・・私が聞いた事が無いだけで、本当は何か良くなったサービスがあるのかもしれませんが・・・。基本的には公務員の給与は税金です。給与が下がれば税額が下がってもおかしくない・・・と個人的には思います・・・まあ、僅かでしょうが・・・。

更に、公務員の給与が下がっても民間企業の給与が上がるわけではないので、国内の労働者の10%と言われる公務員の給与が減ると、単純に国民の10%の消費が減るという感じになるかと・・・そうすると地域差もあるでしょうが、少なからず景気にも影響するかと・・・。

そう考えると、公務員の給与を減らしてもあまりメリットは無いかなと思います。しかもカットされた給与=税金の行方も個人的には気になります・・・捜せばそんな記事もあるかもしれませんが・・・。何か、これって思考がマイナスだなと個人的には思います。であれば、先に書きました「公務員の給与を減らすより民間企業の給与を上げろ」の方が建設的で経済にとってもプラスになる気がします。

しかし現実は・・・

逆に民間企業の給与を上げると、国内全体の消費も伸びるし、収入が増えると「できる事」も増えます。幸せはお金じゃ買えないとか言いますが、そうは言っても先立つものがなければ・・・という感じですかね・・・。

じゃあ、民間企業の給与を公務員と同じにっ!って話には絶対なりませんよね・・・。中~大企業や上場企業であれば公務員と同等水準、またはそれ以上の会社も多いのかも知れませんが、日本の労働者の60%は中小企業や個人・零細企業で働いていると言われています。そういう会社も含めて同等に賃金アップを・・・というのは現実的には無理です。

それなら、公務員も地域を核とする大企業という発想で・・・各自治体が民間企業の収益が良くなるような政策を実行し、地域全体の底上げができるような努力をすれば地域の給与も上がり、税収も上がる。その分、公務員の給与も上がるというようなケースも考えられると思うんですが・・・予算消化ではなく、予算に基づく成果報酬型みたいな・・・まあ、その考え方や経済効果については疑問がありますが・・・。

そして結局、落ち着くところは公務員の給与削減という経済にとってはマイナス政策になってしまうのかな・・・と・・・。何か私もかなり残念な思考の持ち主ですね・・・。

結局ところ・・・

結局、他人の懐事情を責めても何も変わりません。今の会社を選び、今の仕事をしているのは自分自身です。収入をもっと増やしたければ給与の良い会社に転職すれば言いし、自分でやったほうが稼げると思う人は独立すればいいし、公務員がいい人は公務員になればいいし・・・現に満足いく収入を手にしている人たちもいます。国や会社に依存してそれに責任を押し付けても何も変わらない。転職や独立するだけの能力も実力も無いのは他人の責任ではなく自分自身の問題だし・・・と自問自答しているアラフォーおやじの私。・・・虚しくなるだけですけどね・・・。こう書くと、最終的に私も公務員の給与が多いと思っている感じですが・・・「羨ましい」と思っている時点でそうなんでしょうね。

でも、自分で何とかしないと何も変わりません。考えたり思うのは個人の勝手。最終的には自分の求めるより良い結果を目指して行動するか否かだと思います。

何か最後は精神論みたいになりましたが・・・頑張るしかないですね!