家計管理を逆算する為の「逆算家計簿」が便利な件

家計管理の基本は「家計簿」とよく言われます。ある程度の期間、家計簿をつけていると家計の収支の事情が見えてきます。

その収支に基づいて予算の達成・未達成とか、家計の改善とかを考えていくというのが王道ですが、そんなの面倒くさいと言うのが私の個人的な考え方です。もっと簡単に管理しちゃえばいいのにっていう発想がこの「逆算家計簿」です。

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家計をコントロールできればいい

家計簿をつけなければいけない、家計簿を継続しなければいけない・・・という義務感や強迫観念に囚われている人もいらっしゃるかもしれませんが、家計簿をつけていないと収支が不透明なのかと言えば、最近ではそうでもないように思います。

いわゆる固定費と呼ばれる部分は、口座振替やカード引き落としでほとんど完結します。
という事は、変動費・・・中でも日々の現金支出やカード支出を管理できれば家計のコントロールは比較的簡単に出来るというのがこの逆算家計簿です。

私の場合は、既に家計簿無しでもほぼ収支を想定通りにコントロールできるようになったので最近は使っていませんが、収支コントロール・・・中でも毎月の予算達成の為にこの逆算家計簿を良く使っていました。

逆算家計簿って何?

そもそも逆算家計簿と言う言葉の使い方が合っているか分かりませんが、要は、1ヶ月で使える予算・・・費目(項目)別の予算とかは全く必要ないです・・・から、日々使っても良い支出金額を逆算して出し、その支出金額を目標に生活すると言うものです。

以前に記事にもしていますが

家計は費目ごとに予算を立てなくても管理できています
前回の記事で、我が家の貯蓄が 1年半で2倍以上になったお話をしましたが、 ※前回の記事はコチラ その中で1ヶ月の予算は立てますが、 予算の内訳・・・つまり 費目...

こう言う事です。

我が家を例えに使うと・・・

我が家は1ヶ月の予算を40万円にしています。費目別の予算はありません・・・と言うか必要ありません。文章だけだと分かり辛いので、我が家の逆算家計簿を見ながら説明します。

逆算家計簿

上図が逆算家計簿です。まあ、図を見れば分かるかもしれませんが、一応説明を・・・

逆算家計簿の考え方

1ヶ月の予算が40万円で、1ヶ月の固定費が確定固定費と想定固定費に分かれており、あと変動費があります。固定費か変動費かだけはっきりさせれば、別に費目の分け方とかは各家庭の自由です。

確定固定は毎月決まった額の口座振替やカード引落しがあるものです。住宅ローン、保育料、保険料、お小遣い、インターネット代、光熱費(12ヶ月の平均額をしよう)などなど・・・これが28.3万円。

想定固定費は、子供の預かり保育や通勤以外のガソリン代など、概ね金額が決まっている固定費。これが3.5万円。

合わせて31.8万円が我が家の固定費となります。

1ヶ月の予算40万円からこの固定費を引いた額8.2万円が変動費として現金・カードで使えるお金になります。

8.2万円の変動費の内訳として
・食費 6.5万円
・生活日用品 1万円
・その他 0.5万円
合計8万円使える感じにしています。0.2万円は予備みたいなもんです。特に内訳は意識していません。計算の都合上、とりあえずこういう金額にしています。

つまり、日々の現金支出、カード支出はこの8万円の中から捻出する事になり、8万円が1ヶ月分となります。1ヶ月間の日々の支出を8万円以内に収めれば、月の予算達成です。その為に、1日に使えるお金の基準を計算します。

1ヶ月を31日として、8万円を31日で割ります。すると1日に使える金額が2,580円となります。

つまり、現在我が家は1日2,580円の現金・カード支出で暮らせばOKとなります。買い物には週に2~3回しか行きませんので、1回の買い物が5,000円程度であれば予算は達成できます。

ちなみに、上の記事の頃・・・2015年頃は

我が家の1ヶ月の予算は40万円です。

そのうち、いわゆる一般的に言う固定費は約24万円です。

という事で、予算は同じですが今よりも固定費が約8万円安かったです。短期間で固定費が上昇した理由は、保育料のアップ、保険料が給与引きからカード引き落としになった事、住宅ローンを借り換えて月額の返済額を増やした事などが影響しています。

何に支出するかは自由

我が家では、「変動費=自由に使えるお金」という位置付けです。一応、食費とか日用品とかは予算的な感じで、逆算家計簿上は金額を決めてはいますが、全然意識していません。

1ヶ月40万円以内で生活できれば、何にいくら使ったとかあまり関係ないと考えています。決め事や括りが少ない方が楽しく生活できると思うからです。いちいち予算とにらめっこしながら生活するなんて・・・絶対に嫌です。あくまで我が家の場合ですが・・・。

2年前の2015年と比べると、1日に使える金額が5,000円から2,580円と半減していますが、それが今の我が家の「身の丈」という事になりますので、身の丈に合った生活をするだけです。

別に日々の生活が逼迫していたりとか、苦しいとかはありません。夫婦それぞれには十分なお小遣いもあり、もともと買い物に行く回数も少ないので別に困ってはいません。

これを守れば貯蓄も増える

我が家は先取り貯蓄+余剰金貯蓄の2段階貯蓄を実践していますが・・・詳しくはまた改めて記事にします・・・この逆算家計簿通りに生活することで、ライフプランの想定よりもかなり早いペースで貯蓄が増えています。

昨年からの収入減、支出増に悩みながらも、かなり納得できる家計状態になっていると思います・・・そのうちまたいろいろ公開します・・・。

逆算家計簿はExcelで作っていますが、サクッと作ったのであまりかっこよくはありませんが、近々期間限定でこの「逆算家計簿」を公開・ダウンロードOKにします。お楽しみに!

合う、合わないはあると思いますが、家計簿が苦手な人や家計が上手くコントロール出来ない人は、この「逆算家計簿」を使ってみると良いかもしれません。
※家計簿をつけてなくて逆算家計簿を使う場合の固定費や変動費の超簡単な分け方なども解説します。