消費、浪費、投資のワナ・・・曖昧な基準が生む弊害

家計簿をつける時の判断基準として、「消費」「浪費」「投資」の3つの判断基準を設けて管理するという方法があります。

家計管理を本格的にはじめた当初、私ももちろん試しました。

しかし、この分け方には私には「違和感」があり、結局続きませんでした。私の場合は何がいけなかったんでしょうか・・・。

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消費、浪費、投資の基本

一般的に消費、浪費、投資は下記のように定義されているようです。

消費

消費とは日々の生活に必要な支出。食費、光熱費、日用品などが挙げられます。

基本は「使ったお金 = 価値」となるイメージです。

浪費

浪費は使ったお金よりも得る利益や有効性、メリットが少ない支出。

基本は「使ったお金 > 価値」となるイメージです。

投資

投資とは将来的に使ったお金よりも利益を得たりメリットが大きくなく可能性の高い支出。

基本は「使ったお金 < 得られる価値」となるイメージです。

ザックリですが、こんな感じでしょうか?

「いや、ちょっと違うぞ」と思う方や「まあ大体そんな感じ」と思う方など、意味合いや価値について人それぞれ「差がある」とは思います。

まずその差がこの「分け方」の問題点の1つだとも思います。問題点と言っても「私の場合の問題点」という意味ですが・・・。

消費と浪費

例えば、子供にお菓子を買った場合、それは消費ですか浪費ですか?

スーパーでお菓子欲しさに子供がギャーギャー泣きわめくのでお菓子を買ったとか、遠足でおやつ1人300円までと学校に指定され、お菓子を買ったとか・・・同じお菓子を買ったにしても様々なケースが想定されます。

先の例の「子供が泣きわめくからお菓子を買った」場合は浪費ですか?

単純にお菓子を買っただけで子供の正当なおやつと見て消費ですか?

それともお菓子を買う事でその後の買い物もスムーズにでき、時間も浪費せずストレスなく事が進んだと考えると、使ったお金以上の時間的価値が得られたので投資とも言える気がします。

どうでしょうか?・・・屁理屈ですかね?・・・

投資と浪費

よく投資の例で

  1. 勉強のためにビジネス書を買った
  2. 資格取得や勉強会、セミナー
  3. 英会話スクールに通った
  4. 新しいパソコンを購入した
  5. 人脈を広げるための食事会

などが挙げられます。これらは将来的に得られる価値が投入された金額よりも高くなる、大きくなる可能性が高いので投資に区分されることが多いようです。

しかし、投入した資金以上のものが回収されなければ投資ではなく浪費になるという事ですが・・・これ私には難しいです。

まず「将来的に」の将来はいつでしょうか?明日?1ヶ月後?半年後?1年後?なかなか判断が難しいです。

いずれにしても、その結果、昇格したり、転職活動して転職したり、新しい人脈からより良い職場を紹介してもらったりして収入が増えるとか、副業で稼ぐことが出来るようになったとかの場合は、成否の判断がわかりやすいかもしれません。

ここで「いや、収入アップだけが投資じゃないでしょ」という意見もあります。投資したお金の「回収」の基準は何でしょうか?

4.5.などはパソコンを介したり食事会を介して交友関係も広がり、人生が豊かになったという発想もあります。

投入金額以上の「金銭的な」リターンだけでなく、人生の豊かさや楽しさと言う目に見えないリターンも想定されます。

消費、浪費、投資

あなたの基準は何ですか?

仮に、

なぜ家計簿をつけるのか?・・・それは家計を改善するためです。

家計を改善する目的は何か?・・・貯蓄を増やすためです。

これが目的であれば、「消費」「浪費」「投資」の基準は「お金」になります。

そう考えると最終的に投下した金額以上の「お金」のリターンが得られないものは全て消費または浪費となります。

「いやいや、そんなに単純じゃないよ」と言う意見もあります。最終的には自分の知識や経験になり、人間的に成長できた、より豊かな人生になったよ。自己投資だよという話もあります。

浪費のように見えても投資の意味合いのものもあるしとか、浪費のようだけど単純に消費ってものもあるし・・・なんて最終的には「自己基準」になってしまいます・・・私の場合の話です・・・。

家計簿的には「お金」が基準では?

ただ、書籍購入とかセミナーとか資格取得とか、いかにも投資っぽいですが、家計簿上では投下した資本以上の「金銭的」回収ができたのか、もしくは自分の知識や経験になり、人間的に成長できたのかという相容れない判断基準が同時に存在するとは私は思えないのです。

家計簿上の収支はあくまで「金銭的な」判断基準になると思います。例えば収入以上の投資をして、その投資額以上を回収できなければ単純に赤字になります。

赤字になっても人間的に成長したとか豊かになったとかでその投資を正当化できますか?今は赤字でも将来的には黒字になる可能性があるというリスクを担保できますか?

現実的にはそこには消費か浪費か投資かは関係ありません。単純な支出過多です。

家計簿で消費、浪費、投資を考える場合は、あくまで「金銭的な価値」で計らないといけないような気がします。

「そんなこと言ってたら株とか投資信託とかに投資して元本割れして損切りしたらお金が減るから浪費じゃん」って事になります。

金銭的にはそうです。でもその後、損した以上を取り返す益金を得る事ができたらどうなります?投資になりますか?・・・って・・・もう不毛な会話です。

基準の曖昧さを自分で克服する

つまり、投資と浪費の基準なんて個々人で違うもので、絶対的なものはないと思うのです。

投資と浪費は紙一重・・・なんて言い方もしますが、必要以上に投資を「美化」することはリスクが高くなるだけだと私は考えています。

投資を容認するのではなく、投資の基準を考える。投資だけではなく、消費も浪費も同じです。

上の屁理屈だらけの文章だって誰かにとっては正論である可能性もあります。

その基準が何なのか・・・それが重要です。

3つの分け方でお金が貯まる人

この3つの分け方でお金が貯まる人は、既に「お金の使い方」の基準が出来ている人だと思います。逆に「お金の使い方」の基準が出来ていない人がやっても貯まらないと思います。

最終的に「何にどうお金を使うか」は自己判断です。その己の「判断基準」を明確にしない限り、その先は見えてこないように思います。

そういう意味で、「お金の使い方」の基準が出来ていない人がその基準を作るために、この3つの分け方を活用するというのが最善ではないですが、良い策なのかと思います。

どう活用するか

以上、あくまで私個人のひねくれた解釈の仕方でした。全く一般論ではないでしょうが、別に3つの分け方を否定しているわけではありません。

わたしが当初この方法を取り入れた時の「違和感」の正体がこれだったんだと思います。

私の中にその基準が無かったので、いろいろ判断できなかったのだと思います。逆に基準が無かったからこそこの方法で基準を作るべきだったのかもしれません。活用方法を誤った感じでしょうかね・・・。

今となっては結果論ですが、これから家計改善に向けた取り組みをされる方の参考になればと思っています。逆に中途半端に迷ってしまうよと言われる可能性もありますが・・・。