家計簿の細かい予算決めは不要

家計簿によくある機能として「予算」というのがあります。その予算は費目(項目)別に細かく設定できるようなソフトも多いですが・・・実際、みなさんはどんな感じで「予算」を決めていますか?私の考える家計簿の「予算」は出来るだけシンプルである事です。

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予算は細かいほど大変

まず予算の考え方ですが、絶対条件として 「 収入 > 予算 」が挙げられます。当たり前の事ですが、収入以上の予算を立てるということは赤字です。最初から赤字になる予算を立てるのは家計を破綻させても良いといことになります。もっと言えば、家計簿をつける意味はありません。家計簿は現実と向き合い、今何が出来るかを考え、家計改善を模索する為のツールです。
更に、「家計簿に絶対あった方が良い費目(項目)」の記事でも書きましたが

家計簿に絶対あった方が良い費目(項目)
以前意にご紹介しました現実的に「管理しやすい」家計簿の10費目(項目)に加えて、 実際に家計簿をつけるにあたりあった方が良い費目(項目)を2つご紹介したいと思い...

「貯蓄」に注目し、予算を立てるときは『 収入 - 貯蓄 = 予算として組み込める額 』とするのがベストだと思います。
※貯蓄については別途詳しく説明します。

家計簿の費目別予算は不要

「費目(項目)別の予算は必要ない」という考え方

なぜ必要ないのか・・・単純に管理が難しくなる上に、生活が「窮屈になる」からです。
例えば食費。月の食費を3万円とした場合、1日約1,000円で生活する事になります。更に1日3食で夫婦2人に子ども1人の3人家族の場合、1人1食約111円となります。これを常に考えながら買い物をします・・・。
考えただけでも窮屈ですね。だったら食費を5万円にすればいいと言う事になりますが、食費の予算を2万円増やした分、どこかの予算を削らないといけません・・・どこを削りますか?これが予算です。

いちいち費目(項目)別の予算を調整して、月間の予算を立て、上手くいかなければ翌月の予算を調整する・・・この繰り返しでベストな予算が組めたとしても「予算ありきの生活」になります。これはちょっと窮屈すぎます。そして最終的には予算達成が目標となり、達成できそうもないときは「特別費」とかいう便利な言葉を使って予算オーバーした支出をその中に押し込みます。
こういう「予算ありきの生活」は避けるべきだと私は考えます。

細かい決め事やルールよりも「大観」が大切

家計簿を続ける上で大切なのは、目先の細かい金額や窮屈なルールを作るよりも、家計全体を広く大きく見ることではないでしょうか。「数字」ばかりを気にすることは逆に危険なような気がします。費目もルールも予算も大きく見ることで、窮屈さも面倒くささも無くなり、「管理されている感」が減って「管理している」とか「コントロールできている」という感じが強くなるような気がします。