すぐに現金化できる預金は大事だけど・・・物価上昇に負けたらマイナス

今では誰もが銀行に口座を開設し、お金を預けています。すごく当たり前です。そしてそのまま銀行預金でお金を貯めていく人も多いともいます。もちろん私も同じで、銀行にお金を預けています。しかし、そんな銀行口座にお金を預けておくだけと言う行為は、将来的にそのお金(資産)の価値を下げてしまう事になる可能性もあります。

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銀行の預金は物価上昇に勝てない

そうです。金利がほとんどつかない現在、預けていてもお金は殖えません。長期の定期預金でも残念な位の金利ですし、定期預金は流動性が落ちるので個人的には嫌いです・・・。そんな銀行にお金を預けておく一番のリスクが「物価上昇」だと思います。

例えば、銀行に10万円預けておくとします。金利はほぼゼロなので、増えないと仮定すると、今ジュースが1本100円で買える場合、この預金で1,000本のジュースが買えます。

物価が上昇し、ジュース1本120円になったら・・・約833本買えますが・・・更に物価が上昇しジュース1本140円になったら714本しか買えません・・・。つまり、1,000本買えると思っていたジュースが714本しか買えない・・・。実質3割程度、お金の価値が下がっている事になります。ジュースに限らず、日々の生活用品や食料品の価格が上昇すれば、それだけダメージも大きくなるという事です。

殖えない預金と上昇する物価・・・。今後、物価が下がればその逆になりますが、現実的に見て「物価は上昇する」と考えるのが妥当だと思います。つまり、だた銀行にお金を預けているだけでは、そのお金の価値はどんどん下がっていくというリスクがあると言う事です。

銀行預金と物価上昇リスク

預けているだけでリスクは高い?

銀行の預金も投資のリスクと同じです。むしろ預けていて何もしないのは、かなりハイリスクなのではないかと思うところもあります。

株などの投資の場合、その損益は目に見えますので、自分の許容できるリスク(価格の変動やブレ)範囲内である程度コントロールできますので、そのタイミングで利益または損失を確定できます。しかし、物価はなかなか目に見えないので分かり辛い・・・その目に見えないハッキリしないリスクに「何もしないでただ置いておく(預けておく)」というのは、個人的にはかなりハイリスクではないかと考えています。

別に銀行預金が悪いと言っているわけではありませんし、投資しろと言っているわけでもありません。「貯蓄」を考える時に、こういう考え方や見方もあると言う事を知った上でどうするのかを考える事が大切ではないかと思います。

我が家の場合の銀行預金は生活費約2~3か月分とし、残りは運用や投資に充てても良いという感じです。しかし、実際の投資となると、そう簡単に「はいはい投資しましょ!」って訳にはいかず、投資・運用に充てる事のできる資金の30~50%しか動かせていない状態です。株なんて勝ち続ける事はできません。その他の投資も同じで、確実に儲かるものなんてありません。しかし、1年を通してみると銀行預金の金利とは比べ物にならないほどの利益をあげているのは事実です。

少しでも金利の良い銀行に・・・

とはいっても・・・現金部分が多いのは事実なので、少しでも高金利の銀行に預けておきたいと思うのが普通です。もちろん我が家もそう考えており、普通預金もできるだけ金利の高い銀行を選んで預けています。