【初公開】Excelで作った我が家のキャッシュフロー表・・・老後破綻を避ける為に

最近よく耳にする「老後破綻」や「老後破産」と言う言葉・・・。リタイアまでに6000万円以上必要とか、年金支給開始が遅くなるとか、支給額が減るとか、リタイアまでの収入減少とか、退職金減少とか、長生きはリスクだとか・・・まあ探せば破産に繋がるような言葉がゴロゴロ出てきます。

実際のところ、将来どうなるかなんて現時点では予測できません。だからこそ「備える」んですが、「何にどう備えるか」というのはとても難しい判断だと思います。それでも今から出来ることを少しずつやっておかないと、10年後、20年後に後悔してもその時はもう遅いです。

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キャッシュフローで大きな流れを掴む

将来設計や貯蓄に興味ある方で普通に作成されている方も多いと思いますが、我が家ももれなくその興味のある方なので、キャッシュフロー表を作っています。5年程度の短期間のものから10~20年程度の中期間のもの、更には老後を見据えた長期間のものなどタイムラインは様々だと思いますが、我が家の場合は老後を見据えた長期間で作っています。

実際に作っているものはこんな感じです。

Excel キャッシュフロー

身バレ部ブログなので詳細な金額等はマスクしてあります。
ご了承ください。

現役引退を境にそりゃまあ見事に資産は減っていきますよ。これをグラフにすると(グラフは公開しません。ゴメンナサイ。)・・・現役引退後の見事なまでの右肩下がりのグラフが出来上がります・・・あまり眺めていたくないグラフですね・・・。

キャッシュフローに反映させるべきもの

キャッシュフローはそのまま「お金の流れ」です。タイムラインに何を反映させるかでその収支も大きく変わってくると思います。我が家の場合は代表的なものとして

  • 物価上昇率毎年2%
  • 給与は52歳ピーク。以後60歳まで毎年5%減少
  • 資産運用の年間運用益は3%
  • 子供の大学費用は1人500万円
  • 貯蓄額は52歳までは現状維持、以後は毎年5%ダウン
  • 退職金は現行予定額の80%程度
  • 年金は70歳から支給開始。支給額は現行の60%程度

などを盛り込んでいます。

現実的にはもっと厳しいかと思いますが、最低限想定できる範囲で反映させています・・・と言うより、これより厳しくなると、まさに老後破綻状態になると思います。

代表的なものだけ見てみると

物価上昇毎年2%

毎年2%の物価上昇は政府指針に基づく数値です。今100円のものは、20年後には約145円。30年後には約177円位になっている計算です。例えば現時点で100万円預金があるとします。今は1,000円のものなら1,000個買えますが、それを実質0%の金利で金融機関に預けておくと、30年後には560個程度しか買えなくなる計算です。つまり、お金を「ただ預けている」だけでは長いスパンで見ると大きく「損する」という事になります。そんな観点から我が家では必要以上の現金預貯金はリスクが高いと考えています。

資産運用の年間運用益は3%

これは物価上昇に対抗するための戦略です。最低でも政府目標の物価上昇2%以上で運用しないと資産は目減りし続けることになります。まあ、よくある普通の考え方です。もし今後銀行の預金金利がグンッと上昇すれば対応も変わってくるでしょうが・・・それがいつになるのかは誰にも分かりません。

子供の大学費用は1人500万円

この前提条件は国立大学(文系)に進学し、自宅から通うという感じです。ただし、大学の学費が上昇しなければという条件もつきますが・・・難しいかな・・・。ちなみに我が家は地方なので自宅から通える大学なんて数校しかありませんが・・・子供の人生なので、親が「こうしなさい」と押し付けることはできません・・・。まあ、最低限の準備と言う意味でこの金額にしています。

その他もそれなりの根拠でキャッシュフローに盛り込んでいますが、考えれば考えるほど何か出口の見えない深い闇に引きずり込まれていくようで・・・怖いです・・・。

何歳まで生きられる?

「長生きはリスク」なんて言葉も最近では耳にしますが、我が家のキャッシュフロー表によると、良くも悪くも徹底的な節制生活を送れば、破綻するかどうかの分かれ目は「平均寿命」辺りになります。本当、ギリギリです。

物価上昇率、退職金、資産運用益、年金の減少率や支給開始時期、子供の学費等の変動要因次第で平均寿命まで生きられない事にもなります。老後を子供に頼る事なんて今の時代には到底無理な話です。「己の事は己で」という自己責任で生きていくしかありません。iDecoの登場で政府の方向性もはっきりしました。誰も助けてくれません。もう頼れるのは自分自身だけです。

こんな事をいろいろ考えていると、長生きが全てと言う考え方ではなく、「どうしたいのか」「どうあるべきなのか」という各自の「満足」や「達成感」を目標に生きていけたらいいなと最近思うようになりました。それはそれでまた難しい問題なんですけどね・・・。