巷ではiDeCoに加入する・しない、メリット・デメリットがいろいろ話題となっています。我が家もやはりiDeCoは気になります。様々なシミュレーションツールを使ってその恩恵を計算してみました。
iDeCoに加入するかしないか
最初に結論を書きます。我が家は昨年末時点では「加入保留」でした。iDeCoのメリット・デメリットをいろいろ調べて計算し、60歳までとそれ以降の事をいろいろ考えた結果です。
加入を保留にした最大の理由は資金の長期拘束です。
現状で年金をずっと支払っています。iDeCoも年金と同じでその拘束期間がとても長いです。それがネックとなっています。60歳までに家のローンもありますし、子供の進学もあります。優先順位をつけるのであればどうなるか分からない年金に加えて、税制優遇と引き換えにiDeCoで更に資金を拘束されることに積極的になれません。ついでに我が家は学資保険にも加入しており、これも長期拘束になります。
「二重、三重の長期資金拘束」・・・これが保留にしていた最大の理由です。
我が家の場合は現時点でのメリットも薄い?
年金の世代間扶養に限界を感じた政府がiDeCoを積極的にPRしている理由からも分かる通り、年金については将来的にどうなるか分からないので我が家では「税金」と考えています。万が一、70歳位から掛け金と同額程度でも支給されることがあればラッキーな「税金」という位置付けです。
iDeCoについては、たっぷりと所得税、住民税を払っていらっしゃる方々にはメリットも大きいでしょうし、掛け金の捻出も比較的容易にできると思います。我が家のように低所得であまり貢献していない所得税や住民税が少し安くなる事と引き換えに少ない資産を長期間拘束されることにあまりメリットを感じていませんでした。更に、現時点では住宅ローン控除もありますので、更にそのメリットも希薄に思えていました。
10年後、20年後・・・という遠い未来ばかりを気にして目の前の生活が苦しくなったり、子供の進学時にお金が足りなくて学資ローンを利用するなんて本末転倒のような気がして・・・。
なんて言いながらも我が家も長期運用目的の投資もしています。しかしこれは年金やiDeCoとは違い、いつでも「現金化」が可能な資産です。ここ数年、収入が減り続けている我が家にとって資金の流動性はとても大切です。60歳以降の事よりもそれまでに乗り越えなければならない大きな「壁」の為に資産を形成する必要があります。
長期運用の代替としてのiDeCoの道を探る
とは言うものの・・・実は・・・今の長期運用目的の投資について、その金融商品に若干の疑問を持っているという現状があります。今年になってから「長期運用商品の入れ替え」という事も考えていましたが、今春からの予想以上の収入減、支出増で積立投資額を減らしたと言う経緯から、長期投資商品を入れ替えるのであれば、iDeCoを利用すると言うのもありかなと考えるようになりました。
と言う訳で、長期投資商品を入れ替えるのであれば、その資金をそのままiDeCoへ投入できますので、長期拘束される資金が今以上に増えないし、税制面においても少し恩恵があると考えています。
恐らく「これが正解」と言うのは、10年後、20年後に振り返った時に気付く事で、今すべきは「これがベスト」と思える事をどんどん実践していくだけだと思います。ダメならまた方向転換すれば良いだけなので・・・。何事もまずは実践ですね!
そんな訳で、これから我が家もiDeCoの道を探ることにしました。