前回の続きです。
家計簿の特別支出部分を毎月の支出予定に事前に組み込んでしっかり管理して支出に備えた貯蓄を作っておくというお話でした。
今回はその特別支出管理簿のご紹介です。
特別支出管理簿のご紹介
早速、我が家の今年の特別支出の管理簿をご覧ください。コチラです。
2015年1月末時点の特別支出管理簿です。
項目は左から順番に年月、費目、金額、貯蓄額(貯蓄-支出)となっています。
管理簿の縦軸が月で1~12月まであります。各月3費目まで特別支出を設定できるようにしています。
各月の黄色背景の黒太文字が
固定資産税や年払いの保険、自動車税など毎年ずっと必要な支出です。年度が変わってもこれらは固定です。
一番下に「その他」を設け、年単位で漠然と準備しておきたい特別支出を記入しています。今年、今月だけ必要とかは色を付けずに普通に各月に入力しています。
上図でいえば
- 幼稚園入園準備金
- スタッドレスタイヤ
です。
この図から、2015年に我が家に必要な特別支出の準備金は81万円ということが分かります。
図の一番下、 年間必要額 です。
これを貯めるには毎月6.7万円の貯蓄が必要です・・・毎月って発想はあまり必要ないんですけど、まあ、目標としてって感じで・・・。
かなり厳しい金額ですね・・・。
しかし、実際はそうでもありません。なぜなら・・・図の右上のピンク色の部分。
昨年からの特別支出用の貯蓄の繰越があるからです。
ですので、
で、実際は43万円、月単位では約3.6万円となります。目標としては毎月3.6万円ですが、
現実的には特別支出が毎月あるわけではないので、必要な月に必要額貯まっていればOKって事ですね。
毎月の必要額は図の一番左の月の下に
「月合計000000円」と赤文字で金額が表示されます。
そしてその月の必要額が貯まっているかいないかは一番右の黄緑色の「貯蓄-支出」の欄を見れば分かります。
上図の場合、「貯蓄-支出」がマイナスになるまで・・・つまり6月までは前年の繰越貯蓄で特別支出は賄えるという事になります。
逆に7月は-19.6万円ですので、7月までに最低でもそれだけ貯めないといけないと言うことになります。
こうやって必要な月に必要額をちゃんと支出できるように事前に予算化して必要月までに貯めていくという方法です。
今年の特別支出の貯蓄の経過は…
参考までに我が家のこれまでの実績をご紹介。
上図は2015年1月末時点です。それから3ヵ月後の4月はどうなったでしょうか・・・コチラです。
我が家の場合、毎月の特別支出用の貯蓄は
- 生活費の繰越分の全部または一部
- 給与所得以外のその他の収入、所得など
から捻出しています。
貯蓄額は月末に表の右端の水色部分に入力します。
2~4月は「家計のキセキ」やその他の収入を含め、予想以上に貯蓄できています。
「家計のキセキ」とは何か・・・詳細はコチラ
上図の表から2015年4月末時点で2015年11月までの特別支出の貯蓄ができています。
そして2015年9月末がこちらです。
12月の下の「その他」の部分。
「貯蓄-支出」がプラスの5.2万円になっています。
一番下のピンク色の部分が余剰金=来年への繰越額となります。
現時点で5.2万円です。
つまり、今年必要と思われる特別支出の必要額は貯めることができ、余剰金が出たと言うことです。
更に図の一番下、年間必要額81万円の右の水色部分にある86.2万円が9月末までに貯蓄できた額です。
昨年の繰越額38万円も含みますので、実際に9月までに貯蓄できた金額は貯蓄総額86.2万円 - 繰越額38万円 で48.2万円となります。
そして、10~12月にできるであろう貯蓄は上記の9月末までの余剰金5.2万円も含めて来年の特別支出用の貯蓄となります。
ちなみに現時点で来年の特別支出管理簿もできています。
来年は車検があったり、保育料アップだったり支出が増えるので、より厳しく管理していく必要があると思われます。
管理簿の特別支出額が家計簿に反映される
そして、ここからが重要ですが、この特別支出貯蓄は「支出することが決まっている貯蓄」ですので、その支出額を家計簿に反映させなければなりません。
例として分かりやすいのが2015年7月の残念すぎる家計簿です。コチラ・・・
この月は特別支出管理簿を見ると学資保険(年払)・固定資産税・住宅ローン半年賦分で21万円必要となっています。
どの図でも同じですが、上記特別支出管理簿の画像の一番左の年月の欄の7月の下の赤文字。
毎月の必要額の欄に「月合計210000円」と出ています。
これが公開している上の記事の家計簿の「特別予算」の欄に反映されるわけです。7月に限らず、他の月も同じです。
慌てて用立てたお金ではなく、事前にしっかりと準備していたお金なので、上記の7月の家計簿の記事にもある通り、「既に分かっている、確定している支出」として、サクッと出せてます。
このゆとりと言いますか、安心感が欲しくてこの管理簿を作ったようなものです。
こうやって管理しているからこそ、必要なお金を必要なときに本当に「準備できるのか、準備できないのか」までしっかり把握できますし、限られた収入を無駄なく効率的に管理できると個人的には勝手に思っています。
特別支出の貯蓄の管理方法
あと、この特別支出用の貯蓄したお金はどうやって管理しているか。それは・・・
特別支出用の口座を作ってそこに入れています・・・って思われるでしょうが・・・違います。
実は生活費備蓄口座にいっしょに入れています。
生活費備蓄口座についてはコチラ・・・
つまり、生活費備蓄口座には最低額18万円~最高額40万円+特別支出貯蓄が入っていることになります。
口座を分けなかった理由は、生活費も特別支出も毎月の家計の予算と捉えているし、生活費備蓄と特別支出貯蓄のそれぞれの金額は容易に分かるので、別に口座を分けなくても管理できるからです。
あとは毎月1回の銀行での入出金の回数を減らして楽したかったので、1つの口座でまとめて管理することにしました・・・そんな事、どうでもいいですね・・・。
予算化することで貯蓄力アップ!
こうやって特別支出用の貯蓄を作ることで比較的安心して1年を過ごせる感じがするというのが我が家の感想です・・・それにしても支出が多いのが気になります・・・。
いずれにしてもこの管理方法は、必要な支出、不要な支出、準備できるお金、準備できないお金など、我が家の収入を無駄なく効率的に活用するための手段の1つで、現在の収入で生活をかなりコントロールできていると自負しています。
その見返りが貯蓄額のアップ!
貯蓄力のある家計に徐々に成長してきていると思います。
特別支出管理簿のダウンロード
最後になりましたが、我が家が使っているこの「特別支出管理簿」を公開しますので、興味のある方は使ってみてください。
サンプルとして上図の我が家の2015年1月、4月、9月の入力例を記載しています。
■■ご利用時の注意事項■■
※本シートを利用する場合、個人の責任において利用するものとし、作成者側は一切の責任の負いません。ご同意の上、ご利用下さい。また、この計算シートは個人の利用目的で作っておりますので営利目的や営業目的での利用はご遠慮ください。
特別支出管理簿 ダウンロード
全部でExcel4シートです。
1シート目が特別支出管理簿です。2~4シート目が入力例です。
特別支出管理簿 Excelシート
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新しいバージョンを公開しました!
この特別支出管理簿は、以前の「予定支出管理表」
を改良したものになりますが、より汎用的にご利用いただくために更なる改良を加えて新しく「特別費管理表」を作りました。
機能的にはあまり変わりませんが、新しい方はレイアウトを変えて若干オシャレに?なっていると思います。
よろしければ特別費の管理にこちらも試してみてください。