家計管理においてお金が「貯まる人」と「貯まらない人」の違いは、本当に基本的な家計のルールを作って守っているかいないかだけの違いなのかもしれません。
我が家がはじめたLRS家計においては、そのルールやお金の流れは常に同じです。お金の道筋が決まっているので、入ってくるお金も出て行くお金もその「流れ」にただ乗せるだけと言う感じになります。
LRS家計の基本ルール
LRS家計の基本ルールは、
- 生活口座・予備口座・貯蓄口座の3段階口座管理
- 生活口座と予備口座は各々1ヶ月分の生活費を確保
- 先取貯蓄を最優先とする
- 生活口座で生活費が足りない場合は予備口座から補充
- 生活口座の残高が1ヶ月分以上ある場合は予備口座へ振替
- 予備口座の残高が1ヶ月分以上ある場合は貯蓄口座へ振替
- 貯蓄口座からは基本的に出金しない
- 貯蓄口座の一定割合を資産運用へ
- 生活・予備口座で対応できない特別支出は貯蓄口座から
(車、家の購入、繰上返済、家の修理・改修等の大型支出など) - 半システマチックに家計を管理
上記です。文字にすると面倒な感じです。図にするとこんな感じです。
これもややこしく見えますが、1.と10.は管理の方法論ですので、口座を3つ用意した時点で終了です。
2.~7.はまさにお金の流れなんですが、これは後日公開予定の「口座振替管理表」に最初に予算を入力しておけば、あとは毎月の基準日(給与日や月末など)に口座残高を入力すれば「お金の過不足を調子してどの口座にいくらお金を移動するか」を自動で計算してくれます。こんな表です。
※「口座振替管理表」公開しました。下記よりダウンロードできます。
作業は生活費の現金残高と生活口座と予備口座の残高を入力すればOK。貯蓄口座は時間があればいっしょに入力しても良いです。残高をネットやマネーフォワード等で確認できれば作業時間は数分です。
あとは実際にお金を移動すれば、2.~7.は終了です。
残るは8.と9.ですが、資産運用と特別支出については管理上の要不要がありますので、改めて説明します。
日々の生活は逆算家計簿
お金の流れはルールに従っていればいつの間にか貯まります。ある程度の貯蓄が出来れば、本格的に資産運用を考えて実行すると良いと思います。
では日々の生活はどう管理するのか・・・。LRS家計の導入でも説明していますが、月の予算を決めて、あとはルールに従って裁量で支出していく事になります。
その支出をコントロールするのが逆算家計簿です。LRS家計用の逆算家計簿はこんな感じになります。
逆算家計簿は、1ヶ月の予算のうち、固定費を除いた金額・・・一般的には変動費に割り当てられる事が多いですが、その使える金額を日割り計算して「1日に使える金額」を出し、その使えるお金に基づいて日々の生活をするというものです。
ちなみに上図中の「変動費費目」は、家計簿をつけている方向けの機能で、家計簿が必要ないという方は「変動費費目」は使わなくて良いです。
LRS家計用の逆算家計簿も機能的には以前に紹介した「逆算家計簿」と同じです。
逆算家計簿は
- 毎月の予算を確実に達成させるような使い方ではない
- 毎月同じ予算で生活すると言うのは無理がある
- 予算は目安であり絶対ではない
- お金を効率的に使う為にお金の自由度を優先する
- 自由度は高いが使える金額の目処はある
- 年間を通しての支出の平均値の維持が目的
と言うのが最大の目的ですので、家計簿の費目(項目)を細かく設定して、1円単位でキッチリつけるという方には向かないかもしれませんが、「消費の目安」を知る上では役に立つと思います。
以前から申していますが、「家計簿は必須ではなく将来の為の改善に役立てるツールの1つであるという認識」ですので、LRS家計では家計簿を必要としていません。収支がコントロールできていれば家計簿自体必要ないと考えています。
既に逆算家計簿本体は出来ていますので、あとは説明の記事が書きあがれば公開します。
まずはやってみる事!
何事も同じですが、机上と実践ではかなり違う部分もあります。机上では難しそうでもやってみれば簡単だったとか、その逆もですが、よくある事です。
私も様々な家計管理を試し、最終的に現在のLRS家計に落ち着きました。実践することで見えてくる事、実践する事で分かる事もあります。
実際、この管理方法で徐々に資産を築くことができた私ですが、同じように少しでもみなさんの役に立てればと思っています。