お金の移動はコレで一発!口座振替管理表公開・・・ダウンロードOK

家計管理の1つに口座管理と口座間のお金の移動があります。生活費用、引き落とし用、預貯金用などに口座を分けて管理されている方も多いと思います。

我が家の家計管理術、LRS家計においてもそれは同じです。月に1度、各口座の残高を確認してお金の移動をします。

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どの口座にいくら移動する?

我が家の場合は、金融機関の口座残高はマネーフォワードで管理していますので、お金を移動する日に口座情報を『更新』して最新の残高を取得します。

その最新の残高を基準に移動額を決めるんですが・・・「どの口座にいくら移すのか?」の計算は結構面倒です・・・。

しかし、我が家のLRS家計においては移動する「お金の基準」が決まっていますので、簡単に計算できますので、自分では楽だと思っています。

その楽だと思う管理をより楽にする為に、銀行口座間でお金を移動する場合の金額を自動で算出してくれるExcelシートを作りました。

このシートはLRS家計用に作っていますが、使い方次第では広く汎用的に使えるのではないかなと思っています。

口座振替管理表で移動金額は一発で分かります

LRS家計おけるお金の管理の基本は、

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LRS家計のルール

  1. 生活口座・予備口座・貯蓄口座の3段階口座管理
  2. 生活口座と予備口座は各々1ヶ月分の生活費を確保
  3. 先取貯蓄を最優先とする
  4. 生活口座で生活費が足りない場合は予備口座から補充
  5. 生活口座の残高が1ヶ月分以上ある場合は予備口座へ振替
  6. 予備口座の残高が1ヶ月分以上ある場合は貯蓄口座へ振替
  7. 貯蓄口座からは基本的に出金しない
  8. 貯蓄口座の一定割合を資産運用へ
  9. 生活・予備口座で対応できない特別支出は貯蓄口座から
    (車、家の購入、繰上返済、家の修理・改修等の大型支出など)
  10. 半システマチックに家計を管理

これです。

今回公開する『口座振替管理表』で出来る事は、1.の口座が準備できていれば、2.~7.が完了する事になります。

資産運用や特別支出はまた別記事で詳しく説明します。

基本的に3つの口座を準備して『口座振替管理表』で月に1回お金を移動すればLRS家計の管理の7~8割が終了する事になります。

「じゃあ、日々の生活の管理は?」って話になりますが、それは後日公開する『逆算家計簿』で解決します。

口座振替管理表の使い方

口座振替管理表は、口座間の資金移動額を一発で計算する為のツールです。

LRS家計においては先取貯蓄をして生活口座と予備口座に1ヶ月分の生活費を残し、生活口座と予備口座の過不足を調整する事になります。勿論、日々の生活に必要な現金部分も考慮しています。

こんな感じです。

LRS家計 口座振替管理表

口座振替管理表の入力エリア

左上の紫色部分に

  • 月予算A・・・1ヶ月の生活費の予算
  • 先取貯蓄額B・・・毎月の先取貯蓄額
  • 現金予算C・・・1ヶ月の生活費のうち現金で使う予定金額

それぞれの基準額を入力します。

次に赤枠ピンク背景の部分に

  • 生活口座の残高
  • 予備口座の残高
  • 現金(財布)の残高
  • 貯蓄口座の残高・・・入力は任意。入力しなくてもよい。

それぞれにお金を移動する基準日(給与日や月末)の残高を入力します。

入力は銀行からの振替を考慮して、1,000円未満は切り捨てて1,000円単位が楽で良いと思います。

ちなみに、貯蓄口座については、マネーフォワード等の他のツールで貯蓄を管理されている場合は、出金する事がありませんし、いくら貯蓄するかさえ分かれば良いので残高を入力する必要はありません。貯蓄額を確認したければ残高を入力してください。

入力すると自動的に「どの口座からどの口座にいくら移動するか」が計算されて一番下の赤字の「口座振替額」の欄に表示されます。

お金の移動のイメージ(通常)

上図の例で説明すると、

  • 月予算A・・・30万円
  • 先取貯蓄額B・・・5万円
  • 現金予算C・・・6万円

が基準額となります。

生活口座残高が38万円、1ヶ月の生活費30万円、うち6万円は現金部分ですので、生活口座に現金部分を除く24万円を確保することになります。予備口座は、現金部分が不要ですのでそのまま最大で1ヶ月の予算30万円を確保する事になります。

つまり、生活口座からは38万円から24万円を引いた『移動額』14万円が移動できる事になります。

移動する14万円のうち5万円は先取貯蓄として貯蓄口座へ、現金部分の『生活財布』へは現金予算が6万円で、残高が4,000円ですので、差額の5.6万円を移します。

14万円から5万円と5.6万円を移した残りの3.4万円を予備口座へ移します。

14万円=5万円(貯蓄)+5.6万円(現金)+3.4万円(予備)

という式になります。

そして予備口座ですが、月予算30万円がMAXで、残高が28万円です。そこに移動分の3.4万円が加わると合計で31.4万円になります。月予算を1.4万円オーバーしていますので、オーバー(余剰)分は貯蓄口座へ移します。予備口座の一番下の『貯蓄へ振替』の部分です。

最後に貯蓄口座ですが、先取貯蓄の5万円と予備口座のオーバー(余剰)分1.4万円で合計6.4万円増えることになります。

その移動をまとめると図の一番下の『口座振替額』になります。

  • 生活口座引出額・・・14万円
  • 貯蓄口座・・・6.4万円
  • 予備口座・・・2万円
  • 財布・・・5.6万円

生活口座から14万円引き出し、貯蓄口座へ6.4万円、予備口座へ2万円移すという事になります。残りの5.6万円は生活費の財布に入れる感じです。

通常はこのようなパターンで資金を移動しますが、生活口座の残高が充分でない場合は、予備口座からの移動で生活口座を補填する場合もあります。

生活口座の残高が不足する場合

下図のパターンの場合、

LRS家計 口座振替管理表

かなり極端ですが、基準日の生活口座の残高が1ヶ月の生活費未満の場合のお金の移動になります。

上図の通り、生活口座の残高が1ヶ月の生活費未満ですので引き出せません。ですので『移動額』がマイナス3万円となっております。これは生活費口座自体が3万円足りないという意味です。

ですので、足りない分を予備口座から補填しなければなりません。その補填額が『予備振替E』のマイナス13.6万円です。

この場合、予備口座から13.6万円を引き出し、それぞれの口座に振り分けます。振り分け方と振り分ける金額の考え方は、先の【お金の移動のイメージ(通常)】と同じです。

『口座振替額』にその金額が出ていますが、予備口座から13.6万円引き出し、貯蓄口座に5万円、財布に5.6万円移します。そして『口座振替額』の一番下の「差額(予備→生活)」が予備口座から引き出した残り3万円を生活口座に移すという指示です。

これで生活口座は現金部分を除く1ヶ月分の生活費予算24万円に、貯蓄口座にも先取貯蓄ができ、生活費の現金部分も予算通りの額を確保できます。

但し、予備口座から振り替えていますので、予備口座の残高が減って14.4万円になります。

通常ここまで基準日の生活口座の残高が少ない事はないと思いますが、こういうまさかの事態のために予備口座があります。LRS家計においては正常な事です。

足りないお金を予備口座から捻出しますので、貯蓄口座は減ることなくいつも通り増え続けます。この「貯蓄口座が増え続ける」という事がとても大切で、増え続けるから確実に貯まっていきます。

予備口座の減った分は、今後の生活口座からの余剰金などの振替額をコツコツと積み立ててMAXの30万円まで戻します。30万円超えたらまた貯蓄口座へ振り替えていけば良いし、生活口座が足りなければまた補填すれば良いだけです。

口座振替管理表はいろいろ応用できる

今回はLRS家計用の『口座振替管理表』を公開しましたが、べつにLRS家計でなくてもこの管理表は利用できます。

例えば月予算を口座残高として確保しておきたい金額に変えたり、現金予算が必要なければ現金予算をゼロにして使えばいいし、予備口座が必要なければ予備口座の残高を月予算額と同額にすれば無視されるので予備口座なしでも使えるし・・・などなどいろいろと利用方法があります。

我が家の場合は、生活口座、予備口座は同じですが、貯蓄口座については先取貯蓄額とその他の貯蓄などを複数の銀行口座や証券口座に振り分けるようにカスタマイズしています。形として、上図の貯蓄口座の右側に、振替先が多数ある感じになります。

先日も少し記事にしました「積立プール口座」や

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スポット投資口座、NISA口座、iDeCo振替用口座、積立投資用口座、積立貯蓄口座などなど・・・毎月、隔月、半年など振替基準も様々ですが、基本はメインの貯蓄口座に全てぶち込むだけです。その後、ネットから振替作業をします。全て振込・振替手数料が無料ですので、わざわざATMで口座ごとに金額を分けて預け入れる事はしません。

振替テクニックの詳細はまた機会を見て記事にします。

このように、今回公開する『口座振替管理表』をLRS家計や家計の口座振替用にそのまま使っても良いし、項目を増やしたり、減らしたり、振り分け後の金額を更に振り分けたり・・・いろいろいじってカスタマイズしても良いと思います。

口座振替管理表のダウンロード

Excelのシートは4枚です。

  • 入力例_通常
  • 入力例_生活口座不足
  • 入力例_余剰金発生
  • LRS家計用_口座振替管理表

の4シートです。最初の3シートは入力例です。こんな感じで入力すればいいよのサンプルです。入力方法が分かれば削除していただいて構いません。

1シート目と2シート目は当記事でも説明しています。3シート目は余剰金が沢山出た場合ですが、単純に貯蓄口座に移すだけですので説明は省きました。

4枚目が実際のLRS家計用の口座振替管理表となります。

■■ご利用時の注意事項■■

※本シートを利用する場合、個人の責任において利用するものとし、作成者側は一切の責任の負いません。ご同意の上、ご利用下さい。また、この計算シートは個人の利用目的で作っておりますので営利目的や営業目的での利用はご遠慮ください。
無断使用、再配布禁止

LRS家計用 口座振替管理表シート ダウンロード

※基本的にセル参照と四則演算しか使っていませんので、Excelでなくても類似する表計算ソフトであれば動くと思います。



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