教育資金の準備は学資保険か投資か・・・どちらが良い?

最近Twitterで子供の教育資金の準備について学資保険か投資かというのが少し話題になっています。

ちょうどそのタイミングで児童手当も支給され、私も子育て世代としていろいろ思うところがあり、自分の考え方や方針なども改めて確認する意味も含めて記事にしてみました。

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求めるのは「確実性」

私が教育資金の準備で最重要としているのが「確実性」です。

言うまでもなく教育資金が必要とされる時期は決まっています。その時に必要額を準備できるか否かが全てだと思っています。

そう考えると、いわゆる金融機関での預貯金がベストとなるでしょう。必要額をその時期までにコツコツと積み立てていけばよいだけです。

元本保証の学資保険

我が家の教育資金の準備の主軸は

  • コツコツ積立
  • 学資保険

の2本立てです。

学資保険は保険等の機能などが一切ないタイプのものですので、基本的に保険会社の倒産が無い限り元本は保証されます。

ちなみにリスク分散の為に子供二人に夫婦それぞれで加入しており、返戻率は112%+α(割戻金)となっています。

夫婦どちらかに万が一の事があっても一人分の保険は保証される感じです。

それに児童手当満額とコツコツ積立貯金を加える事で教育資金の準備完了という感じになります。

教育資金の準備

教育資金の準備に学資保険は悪なのか?

以前に記事にしましたが、

学資保険は悪なのか?・・・「学資保険」を信奉する人が気づかない切り口
最近、こんな記事を読みました。 「学資保険」を信奉する人が気づかない切り口 サブタイトルに『「お得かどうか?」の問いが実はナンセンスだ』とあり、損得を考えるべき...

この記事は内容が極端ですが、そもそも損得や投資と保険を同じに考える事に疑問があると思います。

学資保険も様々な保障や特約を付けるとそりゃ元本割れはするし、株や投資信託などと比べると運用益(返戻率)は低いと思います。

ですが、学資保険は「保険」です。確実にその時期にそのお金が準備出るというのはメリットですし、万が一の場合も満額支給されます。

この「何かあってもお金が準備できる」というのが我が家が学資保険に加入している理由の1つです・・・とは言っても学資保険だけで全て賄えるわけではありませんけど・・・。

教育資金の準備に投資は悪なのか?

こちらも以前に記事にしましたが、

教育資金の投資を考える場合「逃げる」準備も必要だと思う
先日の児童手当の貯蓄状況の記事の時にも少し触れましたが、大学進学の教育資金の準備は「確実」でなければなりません。 その為、投資という選択肢は除外していました・・...

一番のネックは「不確実性」です。

もし、お金が必要な時にリーマンショックのような大暴落が起きたら・・・。

これについては辛味投資家のKey(ケイ)さんがとても参考になる検証をされています。

もし教育資金が必要な時にリーマンショック級の大暴落が起きた場合、10%程度のマイナスになるようです。逆に期待リターン6.00%で18年間積み立てば返戻率179.3%になるようです。

上手くいけばかなりの運用益を確保できますし、最悪のケースでも10%程度のマイナスであれば許容範囲とも言えますが、今後については何の保証もありません。

ちなみにこのデータは教育資金を想定されていますが、18年間という投資期間を考えると、お金が必要となる時期を老後と仮定して40代の人が積立投資をはじめた場合最初に取り崩しをはじめる時期も・・・まあ、老後の取り崩しは教育資金と違ってスライドできますけどね。でも目安として・・・想定できると思いますので、とても有益なデータだと思います。

いわゆるこの運用益の「ブレ」が投資になります。この不確実性をどう受け止めるのかが問題というか個人の考え方になるのかなと・・・。

それに株や投資信託は保険と違い万が一の時に満額支給されませんし、その後の運用指示や管理はどうするの?という問題も残ります・・・家族でその辺りの意思統一ができていれば良いのかもしれませんが・・・。

明確な投資判断や目標があれば投資もありだと思いますが、その「不確実性」に我が家は積極的に取り組める経験も自信もありません。

ケースバイケースで・・・

例えば今後、生活に困窮し当面の生活費の為に学資保険を急遽解約することになった場合、解約時期によっては元本を割る可能性があります。

同じように投資していて当面の生活費の為に売却する場合、売却時期によっては含み損を抱えている可能性があります。

そもそも十数年先の資金を準備するわけですから様々なケースが想定されます。

その十数年先の損得的な話をしてもどうなるかは分かりません。大切なのは「必要な時期に必要な金額を準備できるのか」ですので、やはり我が家としては「確実性」を重視する戦略がメインとなります。

メインとサブという考え方

上記でも紹介したこの記事で

教育資金の投資を考える場合「逃げる」準備も必要だと思う
先日の児童手当の貯蓄状況の記事の時にも少し触れましたが、大学進学の教育資金の準備は「確実」でなければなりません。 その為、投資という選択肢は除外していました・・...

我が家は投資などの「不確実性」が教育資金には向いていないとずっと考えていました。

ですが、今後のライフスタイルの変化やこれから十数年の間に必要とされる額=教育資金がどんどん上昇する可能性(インフレリスク)も否定できません。

そう考えると、今準備を進めている教育資金だけでは足りなくなる可能性もあります。そもそも収入が多ければこんな心配なんて不要なんでしょうが・・・。

そこで、ひょっとしたら足りなくなるかもしれない部分を「投資」と言う手段で補っていくというのもありかな・・・と考えるようになりました。

メインの学資保険とコツコツ積立は今のまま継続し、万が一足りないなんて事にならないようにサブ的に積立投資をするみたいな・・・そんな戦略もありかなと。

もしサブの積立投資分が教育資金として必要なかったらそのまま老後資金にスライドすればいいし・・・。

「どっちかじゃないといけない」とか「これじゃないといけない」ではなく、明確な目標を持ってそれを満たすことができる可能性が高いものを複数選ぶ・・・みたいな感じがいいのかなと最近考えています。

恐らく「これが正解だ!」というのは、その時になってみないと分からないのかしれませんが、未来の「その時」を正確に予想するのは無理ですので、自分の判断で今できる事をやるのがそれぞれの家庭のベストなのかもしれません。

でもやっぱり我が家は・・・「確実性」重視やな・・・子供の教育資金にリスクは負えない・・・。